次の症状に当てはまる方は、早めに医療機関への受診をおすすめします

  • コミュニケーションが苦手で会話のキャッチボールが難しい
  • 物事の順序や計画が苦手で時間管理に困難を感じる
  • 集中力が続かず、すぐに気が散ってしまう
  • 特定のものへの興味関心が強く、他のことに関心を持ちにくい
  • 環境の変化に敏感で新しい状況に適応しにくい
  • 過度に感覚が敏感で特定の音や光が気になる
こんな症状のある方に

発達障害とは

発達障害は発達の過程で脳の機能に何らかの問題が生じることで主にコミュニケーションや社会性、行動の制御に困難を抱える症状を指します。
代表的な発達障害には自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)などがあります。
これらの障害は個々の特性により症状が異なり、一般的な教育や訓練だけでは対応しきれない場合が多く、専門的な治療・サポートが必要になります。

発達障害の主な症状

発達障害の症状は、各人によって異なり、以下のような特徴が見られることがあります。

  • ■自閉スペクトラム症(ASD)
    他者と会話をすることや感情表現をすることが苦手で、相手の気持ちを理解するのが難しいため、他人と関係性を構築することが難しい特徴があります。
    また、特定の物事について強いこだわりを持っているため、集団生活に支障をきたすことがあります。
  • ■注意欠陥・多動性障害(ADHD)
    集中力に欠けていて、落ち着きがないことが特徴です。
    じっと座っていることができないなどの行動が特徴的で、「しつけがなっていない」という印象を持たれることがあります。
    そのため仕事や勉強においてミスを多くしてしまうことがあります。
  • ■学習障害(LD)
    知的な問題はないにもかかわらず、学校の授業についていくことができないなど学習において支障が出てしまう発達障害です。
    読解に関する障害、書くことに関する障害、計算ができないなど数字に関する賞買いの主に3パターンがあり、学習に遅れが見られます。

発達障害の原因

発達障害の正確な原因は未だ完全には解明されていませんが、以下の要因が関与していると考えられています。

  • 遺伝的要因
    家族に発達障害の既往歴がある方がいらっしゃる場合、発達障害が遺伝する傾向が高いと言われています。
    特定の遺伝子の変異が発達障害のリスクを高めることが示唆されています。
  • 先天的要因
    先天的に何らかの原因で脳の神経伝達物質のバランスや機能に異常が生じていることが原因と考えられています。
    そのメカニズムなどは不明です。

発達障害の治療方法

発達障害の治療は、個々の症状や状態に応じて多岐にわたります。以下のような方法が一般的に用いられます。

  • 行動療法
    行動療法は特定の行動を強化することで問題行動を減少させるアプローチです。
    ABA(応用行動分析)などの手法を用いて適切な行動を学習させることを目指します。
  • 薬物療法
    ADHDなどの場合には注意力や衝動性を改善するための薬物療法が有効です。
    神経伝達物質のバランスを整える薬物を使用することで、衝動性や注意力の欠如を補います。

おわりに

発達障害はその特性から一生を通じて社会的・精神的等に悩まれている方が多く早期の診断と適切な支援が重要です。
自分やご家族が発達障害の可能性に悩んでいる場合は専門の医療機関での診断と治療を受けることを強くおすすめします。
当院では発達障害の特性により現れる二次障害による症状(落ち込み、不安、不眠、焦燥感等)に悩んでおられる方の相談に応じます。
生き辛さを少しでも改善できるようにサポートできればと思います

大阪市北区天神橋筋六丁目周辺で心療内科をお探しの方は当院へご相談ください。

監修:ジンメンタルクリニック 院長 陳元太