次の症状に当てはまる方は、早めに医療機関への受診をおすすめします。
- 過度な不安や心配が続く
- 何か悪いことが起こるのではないかと常に感じる
- 人前に立つことや外出することを避けたくなる
- 身体の緊張感や筋肉のこわばりがある
- 心臓がドキドキする、息苦しさを感じる
- 眠れない、集中力が低下している
不安障害とは
不安障害は過度の不安や心配が日常生活に影響を及ぼす疾患です。
通常の日常生活で感じる不安や心配と異なり、不安障害は頻繁に強い不安感に襲われることが特徴的です。
またその持続期間が長いため日常生活に支障をきたす場合があります。
不安障害は100人に5~10人が発症すると言われている身近な疾患であり、うつ病やパニック障害など他の精神疾患と併発することもあります。
違和感を感じたり、日常生活を送る中で当てはまる症状がある場合には早めに医療機関にご相談ください。
不安障害の主な症状
不安障害の発症時に診られる症状には下記のようなものがあります。
- 動悸や息切れ、胸の圧迫感を感じる
- 体がこわばっているような感覚がある
- 頭痛やめまいがある
- 吐き気を催す
- 不安や心配が収まらない
- 不安を感じてしまい、今までできていたことが急にできなくなってしまう
- 人前に立つことや出かけることを恐れる
- 電車やバスなどの公共交通機関に乗ることができない
- 自己評価が低下し、「どうせ自分なんて…」という感情になる
不安障害の原因
下記のような性格や特徴、悩みなどが不安障害の発症の原因になっていることがあります。
- 仕事や家庭において悩みやストレスを抱えている
- 完璧主義な性格や自己評価の低さがある
不安障害の治療
- 心理療法
お一人お一人の考え方や行動を見つめなおし、不安の軽減を図ります。
恐怖や回避行動を克服するために有効とされている治療方法です。 - 薬物療法
抗うつ薬(特にSSRIやSNRI)や抗不安薬が用いられることがあります。
脳内の神経伝達物質のバランスを調整し、不安を和らげます。
それぞれの患者様の症状に合わせて最適な薬剤とその用量を処方します。
おわりに
不安障害は心配性とは異なり、日常生活に支障をきたしてしまうこともある疾患で悩みの辛さを理解してもらいにくく、自分自身で抱え込んでしまうこともあるかと思います。
しかし、治療を行うことで症状の改善を目指すことも可能です。
上記の症状に心当たりがある場合は早めに医療機関に相談し、治療を開始してください。
当院でも不安障害に関する治療を経験豊富な医師が行っております。
大阪市北区天神橋筋六丁目周辺で心療内科をお探しの方は当院へご相談ください。
監修:ジンメンタルクリニック 院長 陳元太